CASE STUDY

老舗100年企業の大革新。
「達成への執念」で売り上げ80億円突破!
100億円企業への挑戦は続く
老舗100年企業の大革新。
「達成への執念」で売り上げ80億円突破!
100億円企業への挑戦は続く

八州電工株式会社 代表取締役 山本 義継 取締役 営業本部長 田中 広

事業内容:

創業100年以上の歴史を持ち、プルボックスのシェアは業界No.1を誇る。電気設備資材の製造および販売を主軸に特注の金属加工品も手がけ、官公庁を含む広範な顧客を持つ。電材の製造で培った金属加工のノウハウを活かし、土木建築などの異業種にも対応。環境に配慮した製品開発や省エネルギー技術も積極的に導入し、持続可能な社会に貢献する


課題: 事業拡大成長, 売上・営業課題, 会議生産性
規模: 100名〜1,000名
業界: メーカー

創業100年企業。新たな挑戦で進化を目指す

— 約1年前、どのような組織課題がありましたか。

( 山本 )

当時、最も気になっていたのは、会議の生産性の低さでした。時間をかける割に報告ばかりで議論や意思決定がなされなかったり、問題解決につながらなかったり。形がい化した会議が多く、意思決定のスピードが遅いことに危機感を感じていました。

持続可能な事業成長のためには、世の中の変化に合わせて私たちも進化のスピードを上げる必要がある。

また、日本の人口減少や製造業の不人気化が進むなかで、いかに優秀な人材を採用し続けるか。採用活動や労働生産性の向上も課題の一つでした。新しいことを試さなければ今以上の成長はない。導入に踏み切りました。

— 「すごい会議」で、どのような組織目標を立てましたか。

( 山本 )

「売り上げ80億円達成」という目標を設定しました。直近の2期は業績が思わしくなかったものの、今期は予算達成の見通しが立っていたこともあり、自社で設定したよりもさらに一段階上の目標に挑戦すると決めました。

成功するかはわからない、でも、やってみて損はない。

数字を追求し切れない社風が当社の弱みであることも自覚していたので、「数字へのこだわりを持つ私たち」へと変わるための挑戦でもありました。

複数プロジェクトで、達成へのアクセルを踏む

— 導入2カ月目からプロジェクトを増やし、経営チーム、営業チーム、人材採用チーム、拠点長会議など、複数の「すごい会議」プロジェクトが進行中です。

( 山本 )

実際にセッションを体験すると、「すごい会議」とは、事業成長に必要なオーソドックスな要素を明確に仕組み化したものだと感じたんです。

目標とKPIを定め、マイルストーンを組んでアクションを実行する。PDCAを回して効果を高めながら、定期的に意思決定し続ける。かつ、コーチの存在で心理的安全性を担保し、時にはユニークに議論を進める。

各プロジェクトの結果がどうなろうとも、成長への仕組み=「型」を知ることは、当社にとってメリットしかない。「80億円達成」という目標に向け、同時多発でプロジェクトチームを発足しました。

— 田中本部長が意思決定者を務める、営業部門のプロジェクトについて、どのような期待がありましたか。

( 田中 )

山本の言う通り、当社の営業は「達成するまでやり切る」文化に欠けていました。というのも、主力製品のプルボックスは市場のシェアも高く、ある意味、何もしなくても安定した売り上げが立つんです。一方で、景気などの外的要因に左右されることも事実。受け身の営業基盤であるがゆえに、自分たちで動いて実需を生みだせない点が弱点でした。

しかし、「すごい会議」を通して「やり切る」思考と体制をつくれれば、事業を伸ばせる可能性が生まれる。「できない言い訳」をなくし、「どのようにすればできるか」と、思考する手法に希望を感じました。

「80億円」達成!100年の歴史に芽吹く“達成”文化

— 導入から1年弱、どのような成果や変化を実感しますか。

( 山本 )

営業部門を中心に、達成意識が高まりました。今までは上から言われた目標を「やらされている」状態だったのが、自分で決めた目標と向き合い、達成への執念が生まれた。

私が思うに、これは小林コーチの影響です。慣れ親しんだ「八州のやり方」よりも格段に速い「すごい会議」のスピード感。外の世界の基準を知り、自社とのギャップを認識したことでエンジンがかかったのだと思います。

当社は創業100年を超える企業であり、よくも悪くも脈々と受け継がれてきた文化がある。そこに新たな風を吹き込んでくれました。

また、当社は部門別の縦割り組織なので、部門の垣根を超えて忖度なく意見し合うのも初めてのこと。率直な意見で会社を変えることに面白みを見出した人も多いんじゃないかな。

— 「新たな風」をポジティブに受け入れるみなさんのあり方は、何を起点に生まれたのでしょうか。

( 田中 )

成果の実感だと思います。「すごい会議」の手法に沿って行動することで、少しずつ手応えを感じ始め、最終的に「80億円」という今期の目標を達成できた。

「すごい会議」が真価を発揮したのは、期末の間際に外的要因で大型案件が延期され、可能に見えた達成が危うくなったときでした。「どうすれば達成できるか」という小林コーチの問いかけに、「やるしかない」と、奮起できた。

従来の考えは横に置き、あの手この手で達成を目指した結果、期末最終日にギリギリ押し込んでの達成。目標に対してあれほど躍起になったことは、未だかつてありません。この達成は、私を含めた全員にとって大きな自信になる体験でした。

D 小林(コーチ) )

期末の1週間前に達成困難という予測が立ち、「このまま達成できなければ、どんな気持ちになるか」と、みなさんに問いかけました。営業部門だけでなく製造部門も率先して協力し、休日にも出勤する、お客様にもご協力をお願いするなど、あらゆることをやり切っての達成。

「社会人になってこれほど興奮したのは初めてです」という、セッションメンバーの営業部長のメッセージは僕にとっても非常にうれしく、この達成がみなさんの仕事との向き合い方を変えたように見えました。

部門が一丸となり、「生き生きと仕事を楽しんでいる」

— 営業部門のメンバーに対して、どのような成長を感じますか。

( 田中 )

今回の達成が自信となり、“100億円”という数年前から漠然と描いてきた目標にも「手が届くんじゃないか」という、いいムードが営業部全体に漂っています。

「すごい会議」で「どうすればできるか」と、ひたすら動けば、今までにないアイデアを起点に想像以上の目標を目指せる。社員が今まで以上に仕事を楽しみ、生き生きとしています。

( 山本 )

私以外のリーダーが意思決定者を務め、プロジェクトを進めてくれていることもうれしいですね。今までは、私に言われたことを「良し悪し問わずにやる」というあり方だったのが、主体的に考えて動き、成果を生みだすサイクルを楽しんでいるように見えます。

— これまでに生まれた数々の成長のなかで、山本社長が最もうれしい変化はなんですか。

( 山本 )

目標の「80億円」に届くか届かないか、というところで、全部門が一丸となって達成への行動を選んでくれたことです。部門を超え、全体最適でどう補い合うかを考える。部門間の摩擦があっても協力して最後までやり遂げる。特に、製造部門が営業に全面協力するというあり方は今までになく、会社にとって大きな刺激になりました。

— 導入時の課題だった会議の生産性についてはいかがですか。

( 山本 )

お手本となる「型」を習得できたことで、会議の質は大きく改善しました。付せんを使って全員の意見を集めたり、コミットメントやアクションプランを管理したりと、私たちなりの効果的な会議の進め方を見つけられつつあり、生産性向上への手応えを感じています。

— このチームがさまざまな成果を手に入れたポイントは、どこにありそうですか。

( 山本 )

会社の現況に、行き詰まりのようなものを感じていたことも一因だと思います。私が社長に就いて以来、業績は徐々に改善しているものの、それはコストを削減したりプルボックスのシェア奪還を試みたりと、表出した緊急度の高い課題を解決したことの結果でした。

それらの課題を解消し終えた今、次のステージに進むにはさらなる打ち手が不可欠。しかし、その打ち手を見出せずに苦労していたからこそ、異文化の「すごい会議」に飛び込めた。未来への不安を軽減し、新たな可能性を見出す場として助けられました。

経営者も社員も成長する、「すごい会議」

— 「すごい会議」は、お二人にどのような発見や変化をもたらしましたか。

( 山本 )

私自身の意思決定のスピードが上がったと思います。これまではコンディションに左右されていたのが、ペースメーカーのような小林コーチの存在があるおかげで、常に高速で意思決定ができる。大いに成長させてもらっています。

( 田中 )

この会社を「枠」にはめて考えていたのは私自身だったと気づき、従来のやり方にこだわらず、いいと思ったことを実践していく効果と重要性を実感しました。その「枠」さえ取り払えば、新たなアイデアや可能性が目に入る。

東日本・西日本のエリア別セッションで意思決定者を務める面々も、非常に生き生きとして私への提案も活発になりました。成果への手応えが最大のモチベーションですね。

— 小林コーチの貴社への貢献をお聞かせください。

( 田中 )

「すごい会議」の理念からブレずに本質に立ち返らせてくれる存在であることは言うまでもなく、社員一人ひとりの特性を踏まえて個人を理解しようとしてくれるからこそ、信頼関係を築けています。私たちが前向きに取り組めたのは、小林コーチのキャラクターと能力があってこそです。

— どのような経営者の方に、小林コーチをおすすめしたいですか。

( 山本 )

好奇心が旺盛で、成長意欲の高い素直な組織です。それまでのやり方を見直して壊す作業が生まれるので、問題意識がある組織や「変えたい」と、変化を望む会社におすすめします。組織の可能性を再発見する機会になるはずです。

— 「すごい会議」とは何かと聞かれたら、なんと答えますか。

( 山本 )

目標と現実のギャップを明確にして意思決定し続ける場です。会議とは本来そういうものなのに、気づけば、単なる報告の場になっている。参加者全員にその前提をインストールし、体験として叩き込んでくれるメソッドです。

( 田中 )

自分たちが目指す状態に近づくための仕組みですね。重要なのは、「すごい会議」の仕組みをいかに自分たちが有効活用するか。自社の考えと「すごい会議」の理念を重ね合わせて主体的に活用できれば、コーチからの刺激を成長の種に、ワクワクする感覚を味わえると思います。

さらなる高みへ。組織の隅々に問題解決文化を浸透させる

— 今後の貴社のビジョンと、「すごい会議」への期待をお聞かせください。

( 山本 )

数字は本質ではないのですが、一つの指標として「売り上げ100億円」を目指し、そこへのギャップを埋めるべく「すごい会議」を生かします。

また、組織の成長には人材が不可欠。「100億円」の先の「150億」「200億」という成長を視野に入れ、いかに優秀な人材を採用し続けるか。入社後の教育や環境整備、質の高い仕事内容や評価制度など、一連の組織づくりを並行して整備すべく、複雑に絡み合うイシューの解決に「すごい会議」を活用していきます。

経営メンバーが「すごい会議」で伸びる一方で、下の階層とのギャップが生まれていることも直近の課題。参加者の裾野を広げて連携を強め、若手リーダーの育成機会としても活用しながら全社のベクトルをそろえていきたいですね。「すごい会議」の文化を組織の隅々にインプットし、成長のスピードを加速させます。

— ありがとうございました

( 取材日:2024年6月10日、場所:八州電工株式会社、インタビュアー:渡辺恵)


               

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