CASE STUDY

上場企業が挑む、
利益率昨対比260%への挑戦と達成。
「何ものにも代えられないのは人の成長」
上場企業が挑む、利益率昨対比260%への挑戦と達成。「何ものにも代えられないのは人の成長」

東証グロース市場上場 株式会社アンビション DX ホールディングス ​代表取締役 清水 剛 ​取締役 インベスト部 部長 山口 政明

事業内容:

不動産業界のDX化を推進し、賃貸管理や不動産売買を中心とした事業を展開する。2014年東京証券取引所マザーズ市場(現グロース市場)に株式上場。都内デザイナーズマンションの賃貸管理事業を中心に、開発・企画・仕入れ・仲介・販売・保険までをワンストップで提供し、ビッグデータを活用した不動産テック事業にも注力する


課題: 事業拡大成長, 売上・営業課題
規模: 30名〜100名
業界: 不動産建築業界

成長の踊り場段階に「“すごい会議”の久保田がいい」

— 導入から約1年半。導入のきっかけからお聞かせください。

( 清水 )

初めて久保田さんにお会いしたのは数年前、株式会社ゼニアスの坂口さんからの紹介でした。ただ、正直なところ、僕はコンサルティングというものが好きじゃない。現場を知らない人の言葉を聞く気になれず、当時は興味を持てなかった。

そこから数年が経ち、コロナ禍後に業績が停滞したときのこと。信頼する先輩経営者であるエー・ピーホールディングスの米山さんに、「“すごい会議”の久保田がいいよ」と、言われたんです。

「今のタイミングなら試したい」。

成長の踊り場段階を脱して強い組織をつくるために、導入を決めました。

— 1つの事業部でセッションを開始し、現在は3つのプロジェクトが進行中だそうですね。

( 清水 )

開始前は、他の事業で活用しようと思っていましたが、「本来であればもっと成果が出るはずで、業績にインパクトをもたらす事業はどこか」と、久保田さんに問われ、投資事業部門での実施を決めました。

結果、そのチームでの突き抜けるような成果を起点に、今では計3プロジェクトを進めています。

社員の熱量とポテンシャルを引き出す場

— セッションの意思決定者は各事業部長が担当し、清水代表には初期のセッションをオブザーブいただきました。会議の印象をお聞かせください。

( 清水 )

単純に「いいな」と、思いました。主要メンバーが集まり、彼らが心底「やりたい、実現させたい」と、思う目標を立てる。当社の基本は、上司が決めたことを部下に指示する文化なので、異文化の体験に大きな学びがありました。

— 例えば、どのような学びがありましたか。

( 清水 )

会議に参加した若手社員が、非常に積極的に会社のことを考え、いい発言をしていたんです。目立つ成績を上げる人物ではありませんでしたが、責任感ある発言が素晴らしく、こんなにすごい一面があったのかと驚きました。その後の彼は、営業成績も上がっているとか。

もしかしたら、こちらが気づかなかっただけで、もともと素晴らしい素質を持っていたのかもしれない。その人本来の力を引き出す重要性と可能性を教えてもらいました。

利益率作対比260%達成。絶対的なブレイクスルー

— これまでに生まれた成果について具体的にお聞かせください。

( 清水 )

山口がマネジメントする投資事業部で、見事、利益率昨対比260%という目標を達成してくれました。そもそも260%という目標は僕の想定よりも遥かに高い数字。責任感が強い山口なので、必ずやってくれると期待はしつつも、「ダメでした」と、頭を下げる姿も頭をよぎったのが本音です。

しかし、その予想をいい意味で裏切り、非常に野心的な目標を達成してくれた。経営者として大きな喜びです。

— 「260%達成」を実現できたポイントをお聞かせください。

( 山口 )

実行力の向上です。失敗を繰り返しながらも諦めずに行動できたのは、久保田さんがメンバーの力をうまく引き出してくれたからこそ。常々課題だった実行力が改善し、「ただ懸命にやる」「気合いでやる」というあり方から、「成果にフォーカスして効果的なことを実践する」という世界にシフトチェンジさせてもらった感覚です。

また、しばらくは「すごい会議」という未知の活動に戸惑っていたメンバーも、問題と向き合い続けるなかで「これで変われる」と、手応えを感じ、自主性が高まっていったように見えます。

彼らの成長と達成を喜ぶ姿を目にできることが、何よりうれしいですね。

— 「利益率昨対比260%」の達成は、清水代表にとってどのような価値がありましたか。

( 清水 )

何ものにも代えられないのは、社員の成長です。260%を達成できた今、さらにその先を見て「やれる。自分たちならいける」と、自信がみなぎっている姿が非常に心強い。

業績の向上は、一人ひとりの社員が成長した証。このブレイクスルーに他の部員も刺激を受け、「自分たちも評価されたい」と、鼻息を荒くしています。成功の基準が大きく上がり、全社の気運が高まりました。

プロジェクトの拡大と意思決定者の成長

— 「すごい会議」のプロジェクトを3つに増やした狙いをお聞かせください。

( 山口 )

他の事業部が伸び悩んでいると聞き、私が味わった成果と成長体験を「他部門でも体験すべきだ」と、久保田さんに進言しました。成果を出すために、やらない手はありません。

( 清水 )

山口のプロジェクトの成功を起点に、第二、第三のブレイクスルーを生みだすべく追加でお願いしました。最終的に行動して答えを見つけるのは現場の人間ですが、成果を手に入れるための能力をコーチングで開花させてくれるのが「すごい会議」。

その価値を実感したことが、プロジェクト増加の決め手です。

— 意思決定者の体験により、山口取締役ご自身はどのようにアップデートされましたか。

( 山口 )

他の誰より私が一番変わった、と、言い切れます。これまでは、私とごく一部のメンバーだけが物件の売買を担当し、私の経験と限られたリソースをもとに活動していましたが、久保田さんがコーチとして現れたことで新たな知見と緊張感を得られた。

自分の世界しか知らずにいた私の視野が広がり、他のメンバーにも成長が生まれ、今まで以上に、彼らを信頼して仕事を任せています。

知らない世界を教えてくれる環境は、非常に貴重。新たな自分に出会えました。

D 久保田(コーチ) )

僕から見て、一番変化したのは山口さんと他のメンバーの関係です。コミットメントリストを実行して行動の良し悪しが可視化されるということは、行動の「事実」をもとに評価が積み上がるということ。主観的で曖昧な基準でなく、客観的で納得感ある仕組みが取り入れられたことで、信頼関係が強まったように見えます。

また、この会議で成果にフォーカスした結果、山口さんは、ご自身が信じる「勝ちパターン」とは異なるパターンを選択する必要性にも迫られたはずです。選択の恐怖を超え、リスクの許容度を上げて意思決定いただいたアイデアの数々が、新たな可能性につながりました。

— 山口取締役が「すごい会議」で得た気づきを教えてください。

( 山口 )

自分がいかにマネジメントについて知らなかったか、です。久保田さんの助言をもとに成果を上げる方程式を見直し、KPIに沿った「行動」でチームを管理する。公平で効果的なマネジメント手法を装備できました。

また、若手とのコミュニケーションを見直すいい機会にもなりました。自分のやり方を押し付ける指導はよくないと理解しながらも、「これだ」という方法を見出せずにいたんです。

参加者全員が平等に発言し、その意見を否定せずに受け入れる「すごい会議」は人の話を「聞く」トレーニングになり、彼らのポテンシャルの大きさを私に教えてくれた。

若手を信頼して仕事を任せるほど彼らは育ち、私は意思決定に集中できる。私自身が楽になりましたね。

— メンバーの方に関して、会議以外の場ではどのような変化がみられますか。

( 山口 )

会議で培った意識やコミュニケーションスキルを生かし、リーダーシップを発揮し始めています。目に見えて個人業績が上がり、お得意先からの評判も上々。順調に成長してくれています。

成長の源は「人」。人材の可能性を最大化するコーチング

— 清水代表は「コンサルタントが嫌い」と明言されていましたが、「すごい会議」「久保田コーチ」に関してはいかがですか。

( 清水 )

シンプルに、「すごい会議」は成果が出たので信用しました。そうでなければ他のサービスと同じく「嫌い」で終わっていたでしょうね。現場で誰よりも試行錯誤してきたのは僕たちなので、それにかなうものはないと思ってしまう。

そんな僕が久保田さんを受け入れたこと自体が、一つの新たな試みでした。

— 久保田コーチの貢献についてお聞かせください。

( 清水 )

僕が4回のセッションに同席して感じたすごさは、議論の導き方の巧みさです。例えば、会議に不慣れなメンバーが的外れな意見を言っても、本人を傷つけないコミュニケーションで受け止め、サッと軌道修正してくれる。常に、本題からブレずに議論が進みます。

人によっては、どれだけ成果が出ても「すごい会議」とは無関係で、「たまたま成果の上がるタイミングだった」と、言う人もいるかもしれませんが、僕が思うに、当社の成果は久保田さんの力添えがあって生まれたもの。

もちろん、現場社員の頑張りが最大の要因ですが、そこへのコーチングやアドバイスがあったからこそ、まとまりが出た。「すごい会議」以外の場でも、成果を上げるための議論が活発化しています。

D 久保田(コーチ) )

僕が何を言っても成果が生まれにくいチームがあることは事実なので、あくまで御社のポテンシャルが発揮された結果です。

その上で、僕から見たこのチームの成功の源は、山口さん。プロジェクト開始から9カ月の時点での目標達成率が40%程度だったにもかかわらず、「必ず達成する」と、本気で言い続けるリーダーの影響力は想像以上に大きい。

山口さんを意思決定者としてプロジェクトを始めた瞬間に、成功は決まったようなものでした。

— 久保田コーチを他の経営者にご紹介いただく場合、なんとお伝えいただきますか。

( 清水 )

僕が先輩に言われたように、「いいよ」と(笑)。「絶対に導入した方がいい」「彼に頼めば必ず成果が上がる」とは言うべきでないし、重要なのは、受け入れる側の姿勢。導入する企業がどんな意識で実践するか、具体的にどう行動するか。最終的には自分次第です。

当社は、偶然にも次のステージに向かうタイミングで出会いましたが、企業ごとに最適な時期があるはず。いずれにしても、「いいよ」と、伝えます。

「満足度は100%。でも、まだまだ足りない」

— 清水代表が見た「すごい会議」とは、なんでしたか。

( 清水 )

人の可能性を広げてくれるもの、あるいは、そのポテンシャルを教えてくれるもの、かな。僕が見えていなかったもの、見誤っていたものを正しく見せてくれました。

言うまでもなく、人の可能性が広がるということは企業の可能性が広がるということ。社員が生き生きと働いて業績を上げる姿は、僕にとっても「もっと頑張らねば」と、刺激になる。最終的に企業は人。その可能性を感じさせてもらいました。

— 導入時の期待に対する満足度と今後の期待をお聞かせ下さい。

( 清水 )

思っていた通りの成果が出たので100%です。ただ、最終的に目指すゴールに比べれば、まだまだ足りない。100%という数字は常に更新し続けるものであり、自分たちがどれだけ成長できるかにかかっている。

今後の目標の一つは、現在の営業利益の5倍額の実現。上場企業でもこの数字を実現する企業はほぼ存在しません。でも、私はやれると思っているし、やらなくちゃいけない。山口は、もっと上を狙うとすら口にしています。

— 改めて、今後の貴社のビジョンをお聞かせください。

( 清水 )

営業利益5倍の先の、売り上げ1,000億円、営業利益100億円という数字を、一日も早くつくり上げたい。そこに向け、グループ各社や各部門を大きく成長させていきます。

仕事とは、日々の成長実感があってこそ充実感を味わえるもの。社員の成長の機会を拡大しながら、お客様に健全に喜んでいただく未来を創造します。

( 山口 )

私の目標は、自分が担当する事業部単体での売り上げ1,000億円、営業利益100億円の達成です。それが現実になれば、全社でその倍は目指せる。そこを目標に、必ず成果を上げていきます。

— ありがとうございました。

( 取材日:2024年9月3日、場所:株式会社アンビション DX ホールディングス、インタビュアー:渡辺恵)


               

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